サッカーと中学受験の両立体験記

ジュニアユース、中学受験、サッカー少年のケガ

中学受験生の幸福度

2024年度入学の中学受験が終わりましたね。

2024年度受験生のみなさん、本当にお疲れ様でした!!

合格者がいれば、不合格者がいる。

勝者がいれば、敗者がいる、スポーツの世界と似ていると思います。

ただ、長い目で見ると、合格者が勝者(幸せ)で不合格が敗者(不幸)とは思いません。

 


私は、中学受験の神様はいるのではないかと思っていて、その子の「第一志望」ではなくその子に「適切な」学校に導いてくれるのだと思っています。

「第一志望」というのは、中学受験においてだいたい偏差値が最も高いところになりがちです。

偏差値が高いところに受かると、塾の先生や親がとても喜んでくれるので、受験が「成功」したと思われがちなのですが、

「第一志望」に受かって、入学後の生活が辛いとか、自分に合わなくてやめてしまう子のことも聞きます。

 


受験を経験した個人としては、本人にとって「適切な」学校に進学することが、受験生本人にとっては幸せなことなのかなと、考えています。

 


少し話題は変わりますが、中学受験を経験した保護者の方の中には、

中学入試当日や合格発表の帰り道で、大学受験の予備校のチラシが配られていることに

驚かれた方もいらっしゃるかも?しれません。

 


私も30年前に中学受験を経験し、中高一貫校に進学したため、この光景は意外ではありませんでした。

中学1年生から、鉄⚪︎会やSE⚪︎、平⚪︎といった「中高一貫」の大学受験のための予備校があるのです。

自分が中高生の時も、これらの塾に通っていた友人(中1から通っていた子はさすがにそんなに多くはなかったですが)が多かったです。

 

中学入試に合格したばかりの親子に

「大学受験も先取りが大事です」「さぁ次の目標は東大ですよね」「中1なら入塾テストなしで入れます」と勧誘してくる受験産業。。

実際、それで小6の3月で入会した息子の同級生を複数知っています。

国立の、筑⚪︎、筑⚪︎附属、学⚪︎附属に進学した子たちの知り合い全員が、「学校では受験対策をしてくれないから」と、大学受験予備校に3月に入会していたことには、正直驚きました。

 


勉強が好きな子、受験や通塾自体が好きな子にとっては、決して悪いことではないと思いますが、

「中学受験をして6年間中高一貫で伸び伸び過ごすんだ」

と頑張ってきた子には酷ではないかなと思うんです。

しかも、特に国立中学に受かるような学力があるような子たちは高校からでも十分に間に合うと思うのですが、、

周囲に煽られてしまうのでしょうか。

 

つい最近、こんな記事が目に入りました。

人間にとっての「幸福」について考えさせてくれる記事でしたのでご紹介します。


https://toyokeizai.net/articles/-/733415?page=5


『人間は、自分だけで価値観を形成して自分を満足させられるほど高性能にはできていない。』

『仲間内で評価されることが人の喜びなのは結構なことだが、現実にはしばしば厄介だ。効果が強過ぎるのだ。』

 


中学受験も

「仲間内で評価されること」=偏差値が高い学校に合格すること

となるのが、厄介なところです。

 


自分の人生ならまだしも、子供の人生なので、

「仲間内で評価されること」が目標になったりしてはならないのでは?と思います。

 


実際に、塾に加えて家庭教師をつけて、無理矢理高偏差値の中学に入ったあと、周囲についていくのが難しくて、通塾と、さらに家庭教師をつける、というお話も聞きます。

勉強はスポーツと同じで、とても勉強が好きな子は自分で勝手に勉強するし、中学入学後も自分で勉強しているんですよね。

サッカーがとても好きな子が、練習を強制しなくても自主練してどんどん上手になるのと同じだと思っています。

まず勉強そのものがとても好きな子かどうか、ということは、親が見ていて一番わかることだと思うので、

そこを見極めて「適切な」志望校を見つけてあげることが良いのかなと思います。

 


塾や周囲の煽りに流されずに

子供にとって「適切な」志望校を目指して受験に臨むと、入学後の子供の幸福度は上がると思っています。

 


以上は、個人的な意見で、中学受験に対する価値観に正解はないと思っています。

サッカー少年の受験校選び②

小学校5,6年生で強豪チームでサッカーを真剣にやっているお子さんが中学受験をすることになった場合、

受験先の「サッカー部の活動は盛んか?」を調べるご家庭は多いのではないでしょうか。

6年間通うことになる学校ですから、中学ではジュニアユースチームに進む可能性があるとしても、ジュニアユースを卒業後、高校ではどこでサッカーをすることになるのか、まで考えてあげたいと我が家は考えました。

前回、中体連の大会の戦績を調べてサッカー部が盛んな学校をリストアップする方法をご紹介しました。

中学のサッカー部がアクティブに活動しているかどうか

調べることのできるもう一つの方法を、ご紹介します。

 

それは、

中体連(中学の部活)とクラブチーム(ジュニアユースチーム)が混合で参加しているリーグ戦

に、その中学の部活が出ているかどうかを調べることです。

また、さらにその中でどのくらいの戦績を残しているか、ということも参考になりますので是非見てみてください。

(ついでにジュニアユースチームのリサーチにもなります)

 

例えば、東京都の場合

U13東京都リーグ(1部・2部)があります。

1部は前期はブロックごとのリーグ戦、前期の各リーグ順位によって、後期に上位リーグ(A~D)、下位リーグ(A~Iブロック)に分かれて戦います。

2023年度のU13東京都リーグ出場中学と戦績は以下です。

学校名 (リーグ内順位) / 四谷大塚偏差値

(戦績が良い順に書いています)

1部上位リーグ

駿台学園(1部・上位リーグ6位)/ 記載なし(首都圏模試センター偏差値: 36-37)

暁星(1部・上位リーグ7位)/ 55-58

 

1部下位リーグ

東京都市大学付属(1部・下位リーグ3位)/ 53-60

多摩大学目黒(1部・下位リーグ5位)/ 42-43

攻玉社(1部・下位リーグ7位)/ 55-64

かえつ有明(1部・下位リーグ3位)/ 46-52

國學院久我山(1部・下位リーグ4位)/ 51-57

本郷(1部・下位リーグ6位)/ 60-62

高輪(1部・下位リーグ7位)/ 52-60

 

2部

城北(2部9位)/ 56-60

JFA U-13 サッカーリーグ2023[東京都] ‣ 東京都クラブユースサッカー連盟公式HP (tokyo-cy.jp)

 

U14は、中体連とクラブチーム混合のリーグ戦はありません。

東京都クラブユースサッカーU14選手権は、クラブチームのみの大会となっています。

東京都クラブユースサッカーU-14選手権 ‣ 東京都クラブユースサッカー連盟公式HP (tokyo-cy.jp)

 

U15はTリーグがあり、こちらは中体連とクラブチーム混合のリーグ戦となっています。

T1,T2,T3,T4まであり、ジュニアユースチームもU15のTリーグでどの部に所属するのかによってそのチームの人気が上下します。

それくらい、チームの実力が測られやすい大会と言えます。

 

T1~T4に所属する中学は、戦績の良い順に

T1(10チーム)

なし(2024年度から修徳が参入)

 

T2(10チーム×3ブロック、計30チーム)

修徳(1位)→2024年度からT1へ昇格 / 記載なし(首都圏模試センター偏差値: 37)

多摩大学目黒(5位)/ 42-43

 

T3(計76チームで前期のブロック別リーグ戦の結果により、後期の上位リーグ・下位リーグに分かれる)

東海大学菅生(前期1位)/ 記載なし(首都圏模試センター偏差値: 37-47)

かえつ有明(前期1位)/ 46-52

成城(前期3位)/ 51-55

日大三中(前期3位)/ 39-42

都立三鷹中等部(前期4位)/ 57

本郷(前期4位)/ 60-62

東京都市大学付属(前期4位)/ 53-60

暁星(前期5位)/ 55-58

明治大学付属明治(前期5位)/ 60

國學院久我山(前期5位)/ 51-57

駿台学園(前期6位)/ 記載なし(首都圏模試センター偏差値: 36-37)

東京成徳(前期7位)/ 39

 

T4(9チーム×4ブロック、計36チーム)←T4は2023年度より新設されました

広尾学園(3位)/ 61-66

高円宮杯 JFA U-15 サッカーリーグ 2023 (東京都) 【U-15 Tリーグ】 ‣ 東京都クラブユースサッカー連盟公式HP (tokyo-cy.jp)

 

このようにクラブチームとの混合リーグに出場している中学の部活には、ある程度熱心な指導者がいてアクティブに活動している部活だと考えてよいと思います。

ちなみに、

修徳中、多摩大目黒中、明大明治中、東海大菅生中、攻玉社中、日大三中、暁星中は前回の記事でも書いた通り、東京都の中体連の大会ベスト8でした。

 

T4リーグが新設されたことにより、今後はさらに参入する中学が増えることも考えられます。

前年度の出場チームを、年度ごとに確認することをおすすめします!

また偏差値も毎年変わる可能性も十分ありますので、受験年度の偏差値表でご確認ください。

 

 

 

現在受験中のサッカー少年のみなさん、

志望校に向けて体調に気をつけてラストスパート頑張ってください!

サッカーに打ち込める6年間が待っています。

 

次の記事では、中学校3年間が終わった後・・の高校サッカーを意識した学校選びについて書きたいと思います。

 

中学受験そのものに迷われている方はこちら・・

 

 

 

サッカー少年の受験校選び① 

前回の記事から時間があいてしまいました!

多数の方にアクセス頂いておりまして、今回はサッカー少年の中学受験での学校選びについて、お話ししたいと思います。

 

あくまで小学校6年生も最後までサッカーチームで一生懸命サッカーを続けながら中学受験も両立したい子の学校選びです。

目的によって学校選びも変わってきます。

とにかく偏差値の高い学校を目指したい、御三家に行きたい、というご家庭は、

遅くても小6の夏からサッカーよりも中学受験を優先せざるを得ないかもしれません。

特に東京の御三家レベルとなると、志望校別の集中特訓や模試などを受けて、同じ目標を持つ仲間たちと切磋琢磨する必要があるように感じます。

土曜特訓、日曜はテスト、というスケジュールになるので、サッカーの試合と重なってしまうと思います。

御三家を目指す子たちは本当に努力しており、睡眠時間を削って必死で勉強していますよね。

ただ、第一志望校にチャレンジしてダメならば高校受験でリベンジという選択肢もあります。

例えば御三家や国立校などどうしても行きたい学校があって、小学校のサッカーも最後まで続けたいということなら、高校受験でも再度チャンスはあります。

高校でも受験できる開成、筑駒、筑波大附属、早慶を目指すという道もあると思います。

 

 

一方、我が家の場合、中学受験をすると決めたのは小学校5年生(小4の2月)でした。

これまでの記事で述べてきたとおり、中学受験をする理由は

中高一貫校に入って高校受験を回避し、サッカーに打ち込める環境を手に入れる、中学の勉強は塾ではなく学校でしっかり行う」

ためでした。

小学校の6年生の夏休みに、ジュニアユースのチームから内定を頂くまでは、

本人が望むジュニアユースのチームに入れなかった場合を考えて、

中学のサッカー部の活動が充実している学校を調べました。

また、その中でも、中高一貫の学習のカリキュラムが充実している学校が良いなと考えていました。

 

まず調べたのは、

1.東京都中学校総体(都大会)に出場しているチームと試合結果です。

第1支部から第11支部の地区予選を勝ち抜いた学校が出場することができる大会ということになりますので、都内のサッカー部が強い中学校(注)をだいたい把握することができます。

都大会で戦績の良い学校をリストアップして、その学校の偏差値を調べました。

例えば、2023年度の出場チーム

修徳
郷中
駒場東邦
暁星中
攻玉社
矢口中
高輪中
慶応義塾
成城中
船橋希望中
都市大付属中
多摩大学目黒中
筑波大附属駒場
武蔵中
國學院久我山
石神井
関中
早稲田大学高等学院
駿台学園
西池袋中
日大豊山
学習院
巣鴨
東京朝鮮第一初中級
開成中
かえつ有明
東京朝鮮第四中
足立第九中
金町中
清新第一中
東葛西
有明
新小岩
日大三
稲城第三中
鑓水中
坂上
由木中
宮上中
青梅第二中
東海大菅生
明大明治
府中第六中
浅間中
神代中
早稲田実業学校
多摩辺中
立川第二・第三中
桐朋
田無第一中
武蔵村山第一中
東村山第二中
三原・大賀郷・富士中

です。赤字が中高一貫校(25校)です。

そして、偏差値や校風、所在地をこちらの本で調べました。

ネットで学校を検索するよりも、本を片手に調べる方が効率的でした。

 

 

都大会ベスト8はすべて私立で、

修徳

明大明治

東海大菅生

攻玉社

日大三

暁星中

多摩大目黒中

駒場東邦

青字がベスト4で、優勝校は修徳中です。

なお、修徳中と多摩大目黒中は、サッカーで内定をもらっている生徒も一定の数いるようです。

 

(注)と書いたのは、実はここで、進学先となる高校でのサッカー部の戦績も考慮する必要があるからです。

 

先ほどのベスト8の学校のうち、駒場東邦は、高校サッカーでの戦績はあまり良くありません。

2022年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選南支部  2回戦敗退

2023年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選南支部  2回戦敗退

インターハイの東京予選は、

支部予選→1次トーナメント→2次トーナメント

となっていますが、少なくとも1次トーナメントに進める高校でないと、小学校6年生までサッカーを熱くやっていた選手には物足りないと思います。

駒場東邦は、高校生になると大学受験モードになるのかもしれません。

また、高校(高体連)サッカーには、中学ではジュニアユースのクラブチーム(中体連には出場できない)でやっていた子がたくさん入ってきますので、中学(中体連)サッカーよりも高校(高体連)サッカーの方がレベルが高いことも影響しているはずですね。

参考までに、全国高校サッカー選手権大会のガイドブック(↓)で、出場選手の中学での出身チームを見ると、ほとんどがジュニアユースチーム出身です。

 

 

上記のように、中学の都大会で戦績が良い学校でも、高校になるとガラッと勉強モードに変わる学校もありそうです。

したがって、中学サッカーの戦績を調べたのちに、

高校サッカーの戦績も一緒に調べる

ことをおすすめします。

特に中体連のサッカーでは、たまたま学年に2,3人身体が大きくて上手な子が入るだけで、意外と勝ち進めてしまったりします。

テクニックのあるサッカー偏差値の高い子は、だいたい中学ではジュニアユースチームに入っていて、中体連の大会には出てこないからです。

 

次の記事では、

その中学のサッカー部がアクティブかどうか調べることのできるもう一つの方法をご紹介します。

 

なぜ中学受験をしたか

前回は、サッカーのクラブチームでの活動と中学受験の両立について、お話ししました。

我が家の周りでは、セレクションを受けてジュニアユースのチームに内定して、なお中学受験もするという子はかなりレアでした。

ジュニアユースのチームに入る子は、サッカーが強い高校に進学するつもりで、中学は公立中学という子がほとんどでした。

 

そもそも、なぜ中学受験をするのか。

 

それについては5年生の時に、息子と話し合いました。 

中学受験をすることは、つまり中高一貫校に進学するということであり、高校受験はありません。

ジュニアユースに通う中学生の話を聞くと、

公立中に通う子は、中2あたりから高校受験に向けた準備が本格的になるので、

ジュニアユースと高校受験の両立がものすごく大変になるということをよく耳にしました。

また、首都圏では、公立中学の授業だけではもちろん高校受験には太刀打ちできないため、塾にも通わなければなりません。(ほとんどの子が中1から通っているようです)

当然、夏期講習や週末の模試もあるわけです。

さらに、ジュニアユースのチームは小学生の時のチームほど近くはなく、終わる時間も遅いので、平日3回は帰宅時間が22時頃になります。

ジュニアユースの活動との両立が大変であることは想像に難くない…です。

中高一貫校に行ったら好きなことに打ち込めそう、と本人が思ったのが、中学受験に踏み切った理由です。

ちょうどその頃テレビドラマで「二月の勝者」を観ていて、それに出てくるサッカー少年の話も、影響しなかったわけではなかったと思います(笑)

ストーリーをご存じない方はぜひこちらから・・(^^)

 

 

 

私の個人的な考えですが、中学生のうちは学校の授業でしっかりと勉強し、放課後や週末は塾ではなく自分の好きなことに使える生活が理想的だと思っています。

13-15歳という時期に、好きなスポーツや芸術に触れたり、友達と遊ぶということが、心の成長には大事だと考えています。

 

ですから、中高一貫校に入って、学校でしっかり勉強して勉強も疎かにするわけでもなく、ジュニアユースの活動も思いきり楽しむ、という選択をしました。

 

高校はもちろん内部進学する予定ですが、高校の部活でサッカーするか、クラブチームのユースでサッカーするかは、もちろんまだ決めていません。

本人がやりたい方を選べばよいかなと思っています。

 

実際に私立の中高一貫校に進学し、うちの息子の場合はこの選択でとてもよかったなと思っています。

学校の友達もそれぞれ自分の好きなことに打ち込んでいますし、定期テスト前には協力して勉強を教えあったり、体育祭などの行事もエンジョイしています。

サッカーはクラブチームでハイレベルなチームメイトに恵まれ、成長できています。

クラブチームの活動は帰りが遅く、帰ってきてから勉強する時間はないので、学校の授業中に集中して勉強するようにしていたところ、実力テストでは学年で10番以内に入ることができていました。

決まった時間に集中して勉強する習慣は、小学校6年生のときにサッカーと中学受験の両立を頑張った経験が生きていると感じました。

 

今、サッカーと中学受験の両立を頑張られている皆さん、渦中の時はつらいことがたくさんあると思いますが、必ず自分に何かを残してくれます。

ぜひ最後まであきらめずに頑張ってください!

 

次回は、サッカー少年の中学受験の志望校の選び方について、ご紹介できればと思っています。

 

 

 

 

 

 

中学受験をする6年生のサッカー、いつまでやるか?問題

前回まで、小学校6年生の夏に行われるジュニアユースのセレクションについての経験談をお話しました。

まとめると

・1年前の小5の春から、選抜スクールに入るなどの対策

・小6の5月から徐々にジュニアユース練習会が開催される

Jリーグ下部組織では、小6の5月から申し込みが始まり、6月から8月にトップレベルのチームから内定が出されていく

・9月以降に中堅レベル以降のチームのセレクションが始まる

というような流れです。

我が家は、この「ジュニアユースセレクション受験」と並行して「中学受験」の準備も行っていました。

 

サッカークラブの活動(平日週3回、土日試合)と両立できるように、4科目の通塾はせずに、算数のみ小規模集団塾に通い、国語・理科・社会は四谷大塚の進学くらぶで勉強していました。

 

小5の2月に「中学受験をする」と決めた時点で、小6でサッカーチームを休部または退部する子が周りでは非常に多かったです。

 

息子は、受験直前の12月28日のカップ戦まで、チーム活動にフル参加していました。

(1月中旬には埼玉県トップ校の入試がありましたが・・)

 

サッカーと中学受験の両立は、もちろん平坦な道のりではありませんでしたが、サッカーを続けていたおかげで、メリハリができ、集中力が身に着いたと思っています。

 

ただ、夏休みはジュニアユースのセレクションや練習会もあり、帰ってから疲れてしまっていて、自宅での勉強が難しい日も多かったです。

夏休み中も、サッカーのチーム活動を優先して、算数は集団授業の夏期講習をとりましたが、国語は個別指導、理科社会は自宅学習(進学くらぶ)でした。

 

ちなみに社会に関しては、小学3,4年生の頃に歴史まんがを読んでいたせいか、得点源になっていました。

我が家では、「コナンの歴史漫画」を読んでいました。これはぜひおすすめです。

 

 

 

秋以降は、まわりの一般的な「受験生」の勉強量と比べると、明らかに勉強量が少ないので、正直、親も不安でしかたがなかったです。

 

小6の10月までは、

・平日週3回+土日:サッカーチームの練習・土日は試合

・平日週1回:算数の集団授業

・平日週1回:T急のサッカー選抜スクール

という生活をしていました。

9月から10月にかけて中学の文化祭もあるので(コロナで息子の学年は小6で初めて文化祭に参加する子がほとんどでした)、この時期はスケジュール管理が大変でした。

 

小6の10月以降は、

週1回のT急の選抜スクールを休会

 

小6の1月から2月頭の受験シーズンのみ、チーム活動をお休みしました。

 

このような受験生活でしたが、

1月中旬の埼玉県のトップ校(偏差値60)の東大クラスに合格

2月の東京都の志望校(偏差値56)に合格

という結果となりました。

 

 

 

2月に東京の志望校に合格後、すぐにチーム活動に復帰したので、チームをお休みしたのは30日ほどでした。

 

引き続き、サッカーと中学受験の両立について、情報発信していきたいと思います。

もし現在、チームの活動と中学受験の両立に悩んでいる方の助けになれれば幸いです。

 

セレクション合格に向けて、1年以上前からできることとは?

6年生の6月から始まるジュニアユースのセレクションに向けた戦いは、すでに5年生から始まっていると言っても過言ではないかもしれません。

各クラブは、セレクションという一発勝負だけでなく、実際にはその前から選手獲得に動いており、トップレベルの大会にはスカウトが来ています。

 

Jリーグ下部組織のジュニアチームや強豪チームに入る

Jリーグ下部組織のジュニア(小学生チーム)があるチーム(ヴェルディマリノス)は、小学5年生からセレクションを受けてジュニアチームに所属していれば、ジュニアユースに内部進学できるという可能性は、一般受験に比べて高くなります。

また、Jリーグ下部組織のチームでなくても、いわゆる地域の強豪チーム(三菱養和横河武蔵野)に所属していると、小学校6年生のときのT1リーグ、T2リーグには、ほぼ毎試合ジュニアユースのスカウトさんが来ていますので、セレクションを受ける前に自チームで活躍している姿がスカウトの目に留まれば、セレクションの前に内定をもらうことができます。(実際にこのような選手を複数知っているので、このようなチャンスがあることは事実です)

ただ、もちろんチームに入るだけでなく「試合に出て活躍する」ことが必要になります。

 

トレセンに選ばれる

強豪チームに入らなくても、各チームで選ばれるトレセンに選ばれれば、

トレセン→地域(ブロック)トレセン→都トレセン

というふうに、スカウトが見に来るような場でサッカーができる機会が増えます。

6年生の夏に、地域トレセンのブロック対抗戦が行われるのですが、ここにはやはりジュニアユースのセレクションが見に来ているそうです。

ここで声をかけられてT1リーグのチームにスカウト(セレクションの前に内定)された選手がいました。

どのチームも、良い選手を獲りたいと思っているのは同じようで、良い選手を見つけたらなるべく囲いこみたいということですよね。

また、セレクションの申し込みのときに必ずどこのチームも、「トレセン選出歴」を書く欄があります。

小学生のうちに履歴書に書くことのできる「実績」として重要視されていると考えられます。

 

・選抜スクールに入る

Jリーグ下部組織のジュニアチームがない(FC東京など)チームでも、選抜スクールがあるため、この選抜スクールに入って活動することも、ジュニアユース入団につながる重要な機会のようです。FC東京の選抜クラスは非常にレベルが高いため、5,6年生の時点でFC東京の選抜クラスに入っている子のほとんどは関東リーグ所属のジュニアユースに入団が決まっていると思います。

Jリーグ下部組織でなくても、小6時点で選抜スクールに入っていると内部選考があるクラブチームもあります。

実は息子は、5年生の春からT急の選抜クラスに所属していました。

コロナでチームの練習日が減ってしまっていたことがきっかけで入会しましたが、T急の選抜クラスは非常におすすめです。

フットサルコートなので、細かいタッチなどの技術が身に付きますし、選抜クラスが参加するキャンプなどイベントも盛りだくさんです。

最も良かったことは、関東リーグに所属するT急のジュニアユースの内部セレクションがあったことです。

しかも、普段教えて下さっているコーチや同じスクールの仲間もセレクション会場にいらっしゃるので、アットホームな雰囲気でセレクションを受けることができます。

しかも、1次選考に合格すると、その次がもう最終選考です。(つまり、一般に比べると倍率が低い!)

息子は1次選考は通過できたものの、残念ながら最終選考は落ちてしまいましたが、この経験が、その後にT1リーグのセレクションを受ける際の自信につながったと思います。

もし通いやすい範囲にT急の選抜クラスがありましたら、是非おすすめいたします。

 

・身体のケアも必要

ただ、自チームでの活動が週5日ともともと多い選手の場合、それにスクール活動も追加すると、1週間のうちオフが1日しかないということになりますので、身体のケアをして怪我には十分ご注意ください。

練習のし過ぎで怪我をしてしまって、結局目標のジュニアユースのセレクションのときに100%の力を発揮できないのでは、意味がありません・・

我が家も小学校4年生のときにシーバー病という踵が痛くなる怪我をしたため、それ以来はインソールを使用するようにしていました。

インソールは市販でAmazonやゼビオなどでも売っていて手軽に手に入ります。

もし足に疲れがたまっているようなときは、ぜひインソールを検討してください。

 

 

 

ジュニアユースセレクションの内容は?

実際に受験したジュニアユースのセレクションです⚽️

息子は8チーム受験しました。

(他のチームの練習会には参加しましたが、8月末に希望のチームに入団が決定したため、8月以降に実施されたセレクションは受験しませんでした)

 

・神奈川県Jリーグ下部組織 3チーム

・東京都Jリーグ下部組織  1チーム

・埼玉県Jリーグ下部組織  1チーム

・千葉県Jリーグ下部組織  1チーム

・神奈川県関東2部リーグ所属クラブ 1チーム

・東京都T1リーグ所属クラブ 1チーム

 

Jリーグ下部組織チームのセレクションは、ほとんどがゲーム形式でした。

だいたい5-6人で1チームになり(事前に決まっています)、ゼッケンを着用してひたすらゲームを行います🏃‍♂️

 

<ゲームでの評価>

ゲームの前に、チームごとにアップしてお互いの名前を聞いてコミュニケーションをとります。

だいたい1試合20分間で、休憩しながら4試合ほどゲームを行い、コーチがゲームを見てメモをとっていました。

ゲームの前にパス練をしたり1対1の練習もするのですが、その時間にコーチがメモをとる(その練習も評価対象となる)かは、チームによって異なりました。(詳しくは後述)

おそらくほとんどはゲーム中に評価されていますから、ゲームで目立つ(アピールする)ことのできる力が必要だと感じました。

とあるJリーグ下部組織チームでは、2人のコーチでA面とB面の両方を見ていて、時間帯によっては二人ともA面を見ていてB面を誰も見ていない、という時間もあったります。

活躍したときにたまたまコーチが見ていなかった・・という悲劇も起こります(笑)

やはり常によく声を出して積極的にボールにからんでいる子や、一人でドリブルで2-3人抜ける子、一生懸命走っている子etcは目立ちますよね。

また、いつも自分の好きなポジションでプレーできるわけではないので、注意が必要です。

普段はFWしかやらない子でも、その日の同じチームにFWの子が多ければDFをやらなければいけない試合もあります。

慣れない(不本意な)ポジションでも、どのように自分らしさを出せるか!?といったことも問われます。

 

正直、ジュニアユースのセレクションを受けに来る子はみんなモチベーションが高くてサッカーの技術は平均レベル以上の子がほとんどなので、少し上手な子でも、普段の練習と同じようにやっていると目立てず、1次通過もなかなか難しいです。

すべての技術が平均80点の子よりも、ひとつだけこれは自信があるというプレー(ミドルシュート、1対1など)がある子の方が有利な試験かもしれません。

2次になると、さらに厳選されたハイレベルな仲間とのゲームになり、2次、3次と進むだけでも良い経験になります。

 

<ゲーム以外での評価>

とあるJリーグ下部組織チームでは、50m走のタイムを記録したり、1対1の練習やパス練の時間にも、コーチが熱心にメモをとってくれていました。

このように、ゲーム以外でも、身体能力や技術を細かく評価して下さるJリーグ下部組織もありました。

東京都T1リーグのチームのセレクションになると、もう少し技術面も評価の対象となってくるようで、

決まった時間内で利き脚と非利き脚のリフティング(アウトサイド連続で100回など)をしたり、少し高度なリフティング(4回に1回はボールを高く蹴り上げて左右に首を振る、等)も指示されていました。

別の記事でお書きしますが、2次選考の時にはコーチが息子のリフティングをじーっと見つめてメモを取っていて、外で見ているこちらが緊張しました💦

足元の技術の精度をしっかり評価するチームもあるようなので、セレクション対策に日頃からリフティングや難度の高い技の練習はしておいて損はないと思います。

 

我が家も本を買ってリフティングやドリブルテクニックは自主練していました。

このような本がおすすめです。

それ以外にも、行っていたセレクション対策についてはまた長くなるので、明日お伝えしたいと思います🙋‍♀️

お読み下さりありがとうございました。